惑星からの逃走線

読書記録や研究上で思いついたこと、日々の雑感など。

コンピュータ以前のプログラマはどこにいた?

 当然であるが、人間の思考の「型」みたいなものはそう簡単には変化しないだろう。

 いや、これも色々と意見があるだろう。たとえば、新技術の開発で、或いは社会的な要請の変化で、新しい思考の型は生まれるだろう、など。

 しかし、火のないところに煙は立たない。何が言いたいかといえば、全く無から新しい思考様式が発生することはないと思われるので、ある程度は今現在に特有な思考様式にも先行型が以前からあっただろう、ということである。

 では、コンピュータが発明される以前のプログラマたちは、どこで何をしていたのだろう?

 個人的には「哲学者として、自分の脳をプログラミングしていた」という意見を密かに温めている。が、まだ結論は言えない。哲学に関する勉強もプログラミングに関する勉強も足りていないからだ。

 ただ、問いの立論自体はそれほど的外れではないと思っている。プログラミングに先行する思考様式がなければ、こんなにプログラマが社会的に広く認知された職業にはならないだろうと、直観的には思うからだ。