惑星からの逃走線

読書記録や研究上で思いついたこと、日々の雑感など。

孫子とゲーム理論

 Wikipediaでこんな記述を見つけた。

孫子 (書物) - Wikipedia

現代の戦略理論であるゲーム理論で、以下のことが証明されている。すなわち、二人零和有限確定完全情報ゲームの解は、ミニマックス理論である。
孫子が主張するように勝利を目的に敵対する双方が、情報の収集をできるだけ行う・戦力の集中などの工夫で戦闘結果の必然性を増す・冷徹な判断を行う・中立する組織への対応の工夫、などの戦争の合理性をとことん追求していくと、ミニマックス理論が成り立つような状況に限りなく近づいていく。そしてミニマックス法は、最善を尽くしながら相手の失着を待つ手法であり、孫子の主張することとの類似性を指摘する意見も多い。
『ウォートンスクールのダイナミック競争戦略』において、ゲーム理論の淵源が『孫子』などにあったとテック・フーとキース・ワイゲルトらは指摘している。孫子の兵法はゲーム理論の本でもしばしば引用されるほど、ゲーム理論との共通性があると言われている。
このように、孫子は現代戦略理論でも注目されている。 

  本当かなあ、これ。

 ミニマックス法Wikipediaページを読むと全ての手を読む必要があるので非常に効率が悪い、とか書いてあるし。

 そもそもが、ゲーム理論は経済学への応用を目指したものであって、戦争に関するトピックではないことも考えると、かなり疑問符の付く記述ではある。

 詳しい方、教えてください。