惑星からの逃走線

読書記録や研究上で思いついたこと、日々の雑感など。

2015-09-15から1日間の記事一覧

無題

刹那なる人間の生 悠遠たるその連鎖 ときに問う,「我ら何処より来たりて,何処に行くや」 ただ,深淵の裡に虚しく木霊し,減衰す 而して深淵は我を魅了せり 奈落に投身すれば,我もまた既にその一部

「虚学」という虚像

実学でない,と批判されがちな学問にはひとつ共通点がある。 それはその価値をある種のトートロジーに求めている点である。 具体的には,西洋古典学が「西洋古典学を学ぶと古代人の馥郁たる精神の香りに触れることができる,ゆえに西洋古典学は有益である」…