惑星からの逃走線

読書記録や研究上で思いついたこと、日々の雑感など。

大事な大事な(天空への)アタックチャ〜ンス

 ふと思ったが,もしも今最も人口増加が甚だしいアフリカや南アジアといった地域でも人口ボーナスが人口オーナスに転じたら,どうなるであろうか。

 資源の消費はある程度抑制されるだろうから「環境には優しい」のかもしれないが,要は地球全体が今の日本とか韓国みたいなことになるという話である。うーん,ぞっとしない。

 他方,人口が増え続けたら増え続けたで困るのはもちろんなのだが……。

 こういうとき,SF脳は「じゃあ宇宙に進出しようぜヒャッハー」な発想に至るのだが,実はもしかして「21世紀前半〜中葉が人類が宇宙に進出する最初で最後のチャンス」なのでは,とか思ったりする。

 仮に人口が増え続けたら,まず間違いなく資源を食い潰して宇宙進出どころではないだろうし,他方人口が減少してしまった後ではマンパワーの方がむしろ足りないような気がする(全くの印象論で,もちろん実際にはそんなことはまるでないのかもしれないが)。そうすると,アフリカ辺りの労働力にはかなりの余剰があり,かつ資源もまだ多少は残っている今しかないような気がする(気がするだけだが)

 2020年くらいまでに,なんかスゴい指導者が現れて軌道エレベータ建設の音頭を取ってくれないだろうか(他力本願な上に民主主義を愚弄する発言)

 

追記:

 むしろ,問題は資源の枯渇というより,不平等感かもしれない。分配するためのパイが大きくなり続けている間は,人々はあまり不平等感を感じない。しかし,シュリンクしていく資源を上手く分配していこうとしても,たぶん様々な人が不平等感を持つのではないだろうか。そうすると,もはやパイを増やすのが手っ取り早い。

「人々の不平等感を紛らわせるため,ひたすら消費資源量を増やす」というのも,なんだか芸のない話だが……。