惑星からの逃走線

読書記録や研究上で思いついたこと、日々の雑感など。

優先順位を付けられない人≒世界観が一定しない人

「優先順位を付けられない人≒世界観が一定しない人」という仮説。

 私自身,優先順位付けが下手なことに関して人後に落ちないと自負する身だが,要は私のような手合は,その価値判断基準が明確化されていないわけである。価値判断基準が明確でないということは,およそ「何が価値があり,何が価値が低いか」という意味においての『世界観』に自己一貫性がないということだ。

 私の行動を(他人ごとのように)観察していると,『何をどうするか判断すること』に異様に長い時間をかけていて,かつその判断自体が場当たり的である。要は,その時その時で重要だと思ったことをやろうとはしているのだが,その判断材料としている時間的視野が異常に短く,かつ判断の結果とった行動を完遂する前に別の行動にうつり結局中途半端で終わる。これは,おそらくは一貫性を持つ世界観の欠如に起因している。

 この世界観の欠如で,私は世界に生起する個別具体の対象を一々把握し,判断し,対処することを余儀なくされる。もしも,最初から,全てに対応はできずとも,ある程度一貫性を持つ世界観を持っていれば,それに照応して物事を位階付け,それらに統一的枠組みの中で対応できると思われる。

 この『世界観』は,数学的には全順序を世界という集合に対して独自に導入し,位相化するといった意味である。では,どのような世界観を持てば,私のようなかなりの困ったちゃんでも生活を営めるであろうか。自分なりに考えてみたが,

  • まず,自分の能力も知識も有限であることを無論認めた上で,投げやりな態度を取らずに,可能な限り過不足なく物事に対処できるようなものである必要がある。
  • 更に,これは原理的には「全ての物事に対して」順序を定義可能でなくてはならない。瑣事同士とかでは順序は曖昧になりがちだが,しかしそれも含めて順序付けられる必要がある。
  • 拡張可能でなくてはならない。自分にとって未知の事象に対処できるよう,その世界観は未知の存在を組み込めるようにできている必要がある。

 こういった要請を満たす位相構造はあるだろうか? どう実装できるだろうか?

 残念ながら数学(とくに集合と位相)に明るくないので,正直言ってわからない。

 また,ここから先はある種『メタな価値観』によってくる部分が多いと思うが,私自身は今のところ次のような優先順位付けをしてみた。

 

  • 上位の順位付け
  1. 締め切りが迫っているタスク
  2. 今・ここで行えるタスク
  3. 全てを完遂することはできないが,一部は行えるタスク
  4. 多少の労力を払って環境を変え(移動するなど)れば行えるタスク

 

  • 下位の順位付け
  1. 大学院の修了に必要な行動
  2. 健康のため必要な行動
  3. その他の勉学
  4. 趣味

 

「上位の順位付け」でまずソートし,さらに同列のタスクに対しては「下位の順位付け」でソートする。

 無論,この戦略で上手くいくかはわからないが,とりあえずは「優先順位をつける」ことが重要であろう。何か良い順位付け手法をご存知の方,ご教示ください。