惑星からの逃走線

読書記録や研究上で思いついたこと、日々の雑感など。

最近の関心

近況の報告を兼ねて、最近の関心などを箇条書きにする。

 

  • コンピュータ・シミュレーションはプログラミング言語で記述される。ならば、コンピュータ・シミュレーションで描写不可能な実在はあるのか(≒「言語の記述限界」はあるのか)。あるとすれば、どんなものか。
  • 「弱い」ことの意味について。弱いこと自体は、ポジティブな意味を本来持ち得ない――仮に、弱いことが可能性の欠如であるとすれば。しかし、「だから弱者は淘汰されるのが自然である」といった議論には非常に違和感を覚える。では、本来は形容矛盾であると思われる「弱いことの意味」とは何か?
  • 「人間」の定義について。人間とは何か、という人文学究極の問いに容易な解答があるとは思えないが、しかし何らかの再帰的定義はあり得ないか。
  • システムにおける「記憶」。これは今までの私の関心と最も強く接続されたもので、要は動物個体と記憶の関係や人間社会と歴史の関係について、何か一般性を持つ言及は可能だろうか、という興味。ベルクソンが示唆を与えてくれないか?
  • 上記に関連して、「記憶」が歴史における「一回性」を担保しているという、仮説(むしろ直観かもしれない)を持つ。

 

以上。